epilepsy(てんかん)のイメージ
てんかん(癲癇)を持っている方は脱毛サロンに通えない、という話をよく聞きます。薬の成分や症状など、その理由はさまざまですが、脱毛サロンではてんかんがある場合、施術を断られることがほとんどです。でも、だからといってムダ毛処理せずそのままにしておくわけにはいきませんよね。

「てんかんを持っている人は、一生自己処理を続けなければいけないの?」

いいえ、そんなことはありません。一般の脱毛サロンでは施術ができないとされているてんかんですが、環境や症状によっては全身脱毛をすることができます。

では、てんかんを持つ女性が全身脱毛を受けるにはどうすればいいのでしょうか?
脱毛がNGと言われる理由と、脱毛ができる方法、その注意点をくわしくまとめてみました!

「医療レーザー脱毛」と「エステの光脱毛」は、てんかん(癲癇)でも施術できる?

全身脱毛には大きくわけて、クリニックで施術する「医療レーザー脱毛」と、エステサロンで受けられる「光脱毛」があります。てんかんでも脱毛は可能ですが、その両方に通えるわけではなく、種類によって、施術できる・できないが決まります。
てんかんの方が全身脱毛できる機関は、一体どちらなのでしょうか?

≪過去に発作があった場合もNG!?「脱毛エステサロン」の厳しいルール≫

脱毛サロンでは、初回のカウンセリング時に服用中の薬や現在治療中の病気、既往症といった健康面をくわしく聞かれます。薬や病気によっては脱毛が受けられないこともあるため、持病などの把握は脱毛サロンにとって大事なこと。その中で「てんかん」は、脱毛サロンでは施術不可の病気となっています。

てんかんは、発作が起こると「意識を消失し動作が止まって応答がなくなる、倒れて全身を痙攣させるなど、患者さん自身は発作の間意識がなくなり周囲の状況がわからない状態」になる病気です。

厚生労働省『みんなのメンタルヘルスサイト』より引用

こういったてんかん発作の原因は脳の電気信号の乱れによるものであり、皮膚や体毛といった「脱毛」に直接的に関係する病気ではありません。では、なぜ脱毛サロンでは施術ができないのでしょうか?

てんかんには、光や熱などの刺激に過剰に反応する「光感受性発作」や熱や外部刺激によって引き起こされる「熱性けいれん」という症状があります。

光感受性発作は、「光刺激によって誘発されるてんかん発作であり、現実的にはテレビ(「テレビてんかん」とよばれた)、アニメ、木々の間から漏れる太陽光線、水面に反射する光(かつて「水てんかん」と呼ばれた)、燃え盛る火(かつて「火てんかん」とよばれた)などの光刺激が発作を誘発する」ことで起こります。

大沼悌一『成人期てんかんの特色』より引用

過去に、テレビアニメを見ている最中に子供を中心とする大勢の人が痙攣発作や体調不良に見舞われる「ポケモンショック」という事件がありました。これはアニメで使われたストロボやフラッシュ効果が要因となり、光感受性発作が引き起こされたために起こった事件です。
「熱性けいれん」は児童に多くみられる症状ですが、成人でも入浴中や発熱、また外部による大きな熱刺激などで発作が誘発されます。

脱毛サロンで使われる脱毛マシンの「フラッシュ発光」や、施術の際にお肌に伝わる「熱刺激」は、これらのてんかん発作を誘発する大きな原因となってしまうのです。

発作は重度になると呼吸障害や脳機能にも重大な影響を及ぼし、早急の処置が必要となります。しかし、脱毛サロンは医療機関ではないため、施術時に発作が起きた場合、適切な処置をすることができません。
発作が軽度であれば数分そっとしておくとおさまりますが、全身痙攣やつっぱりで施術台から落下したり、脱毛マシンなどの器具に身体をぶつけてケガをしてしまう危険性もあります。そういった万が一のトラブルを回避するため、てんかんの方は脱毛サロンで施術することができないのです。
大手の脱毛エステサロンであるミュゼや銀座カラー、エタラビから、最近進出した脱毛ラボ、シースリー、ラットタットなども、現在治療中のてんかんの方や過去に大きな発作が起きた方の施術はNGとしています。
※以下、脱毛サロン毎の施術できないと明記されている部分のキャプチャです。

銀座カラーの施術不可記述

ミュゼの施術不可記述

キレイモの施術不可記述

C3の施術不可記述

≪てんかんでも全身脱毛ができるのは「医療レーザー脱毛」だけ!≫

てんかんのせいで、脱毛サロンで身体のムダ毛ケアができないのは女性としてつらいこと。特にお肌の弱い方は、自己処理時の肌荒れもひどくなりますし、処理方法にも限界があります。長年の自己処理は毛穴の黒ずみを悪化させてしまう原因にもなるため、てんかん患者の女性にとって脱毛の悩みはとても深刻…。

でも、大丈夫。
脱毛エステサロンでは残念ながら施術はできませんが、てんかんを持っていても「美容外科クリニック」でなら、全身脱毛ができます!

一言に「てんかん」といっても、その症状や重さは人それぞれ。てんかんは治療できる病気であり、過去に重度の発作が起きたとしても、症状を軽減させたり、治療を続ければ完治することだってできます。

最近では「治療によっててんかんを完治した人や何年も病状が出ていない人の場合、脱毛の光や刺激で発作が起こることは考えにくい」といった記述を見かけますが、こういった記述は、医療の世界では実は10年も前から言われていたこと。
つまり、クリニックでは、てんかんだからといって脱毛を断るということはまずないのです。

医療の知識がない脱毛サロンでは、たとえ完治していても「てんかん」というだけで施術を断られてしまいます。一方、総合美容クリニックは専門知識のある「病院」であり、そこで働くスタッフは看護師や医師。そのため、医療の観点からしっかりと症状をみてレーザー脱毛を受付けてくれるため、ほとんどのクリニックでは施術OKです。

その中でも、全国に店舗展開している「SBC湘南美容外科クリニック」は、てんかんの方の脱毛を多く受け入れており、サロンのような充実した脱毛コースやポイントカードの実施もあり、お手頃価格でとても人気です。他にも、「ドクター松井クリニック」、「新宿クレアクリニック」、「アリシアクリニック」でも、てんかんでも症状によっては脱毛を受け入れてくれるそう。

クリニックは医療機関のため、患者やドクターの中には男性もいますが、同じように女性ドクターも多くいますので、デリケートな部位である顔やVIO込みの全身脱毛も安心して任せられます。また、「医療レーザーは支払い総額が高い」と思われがちですが、最近では月額制プランや医療ローンもあり、料金の負担も少ないクリニックも増えています。予約も取りやすく、部分部位のみの脱毛やパーツごとの回数制での脱毛もできます。クリニックには有効期限を設けないところがほとんどですので、治療の状況や自分のペースで通うことができます。

医療レーザーは脱毛サロンと違い、出力が高く設定されているため、少ない回数で高い効果を得られます。毛周期に合わせて施術していけば、脱毛サロンの半分の時間で全身脱毛を完了することもできますので、クリニックでの脱毛は女性にとって嬉しいことずくめ。
サロンより高いレベルでの照射するため多少痛みも伴いますが、どうしても痛みが気になる方は全身麻酔などの対応もできますし、最近では無痛脱毛を掲げているクリニックもあるので、安心して通えますね。

医療レーザーでも脱毛ができない場合って?

そんなクリニックでも、場合によっては施術ができないパターンもあります。しかし、いずれも症状の回復次第では施術可能になるケースばかりですので、以下のケースに心当たりのある方は医師と相談しながら慎重に脱毛していきましょう。

≪薬を服用している場合≫

抗てんかん薬を服用している場合は、クリニックであっても施術することができません。
てんかんの薬には、発疹を起こす副作用のあるデパケンR(バルプロ酸ナトリウム)や光に過敏に反応する成分が入っており、脱毛マシンでの照射の際、過剰作用でヤケドやてんかん発作を引き起こす場合があります。抗てんかん薬を服用中の方は、施術の日のみ薬の服用を止められるのであれば施術可能ですが、主治医の許可が必要です。

≪薬剤抵抗性てんかん(難治性てんかん)の場合≫

現在、重篤なてんかん発作が頻発している「難治性てんかん患者」の方は、脱毛マシンの光で発作を起こす可能性が充分にあるため、残念ながら施術は不可能です。しかし、病状が軽減すれば脱毛を始めることができますので、あきらめずにまずは治療に専念してみましょう。
抗てんかん薬が効かない、難治性てんかんの場合も手術によって治療もできるので、てんかん発作で日常生活に支障をきたしているなら手術を検討してもいいでしょう。

東京大学 医学部附属病院 脳神経外科|難治性てんかんの治療|川合謙介
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≪光や刺激で引き起こされる症状を持っている場合≫

てんかんの中でも、フラッシュ系の光に過剰に反応してしまう「光過敏性てんかん」の方は要注意です。光過敏症によって過去にてんかん発作で重篤な症状が出ている方は、クリニックによってはNGになることも。
しかし、光過敏性てんかんでも症状が安定し何年も症状が出ていない場合に関しては、主治医の診断書を確認した上で、狭い範囲の照射から少しずつ脱毛していくこともできます。

絶対にダメ!「てんかん(癲癇)を隠して脱毛サロン」はリスクがいっぱい

症状も出ないし、発作も軽度だからといって、てんかんであることを黙って脱毛サロンで施術を受ける方も中にはいますが、病気を隠して脱毛をすることは絶対にやめましょう!

もし、脱毛サロンで発作が起きてしまった場合、本人は大事に至らない軽度の発作だと思っていても、医療に関して知識のない脱毛スタッフがその発作を目の当たりにしたときに、どう思うでしょう。カウンセリングでは何の病気もないと言っていたお客様が急に痙攣発作し始めれば、スタッフはパニックになり、救急車を呼んだり他のお客様の対処に追われたりと、店内はきっと大騒ぎになることでしょう。

そうなれば、お店側にとても迷惑がかかりますし、騒ぎになることでサロンに良くないウワサが立つこともあります。病気を隠して施術を受けたことが原因でサロンが風評被害にあえば、最悪の場合、賠償金を請求させられることもあるのです。

通い放題コース・無制限コースや月額料金プラン、キャンペーン情報は確かに魅力的ですが、自分の身体のためであることはもちろん、周りに迷惑をかけないという意味でも、キチンとした医療機関で脱毛の施術を受けましょう。

医療脱毛の料金(総額)の比較表を作成しました。他にもクリニック毎の使っている脱毛マシンが分かります。脱毛マシン選びは重要なので検討中の方はご確認下さい。